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天才てれびくんhello,が好きです。辿り着いてくれた茶の間戦士にふらっと読んでもらえたら。

【電空物語・エピソードまとめ】キエルスケール編

放送日

2021.4.19:マリアと,マーシャ
2021.4.20:トウメイな,わたし
2021.4.21:ふたりの,ピアノ




セリフ

マリアと,マーシャ

マリア:謎と謎々、不思議で楽しい、そこは電空。子どもの楽園。電空で遊ぶ子どものアバターは、その名を電キャと申します。てれび戦士に生まれる奇跡、これぞデンリキ、超能力。デンリキをやがて電キャが吸い込むと、なんとお喋り始めます。








マリア:ここいっつも上手くいかない。


まみ:マリアの譜面貸して?


マリア:まみすごい!先生みたい!…あ!まみの絵可愛い!








先生:おーい!先生にもパスパス!…おい!ほうきでふざけない!ピアノにほこりが入るでしょー?


(数人):はーい…


先生:なあ?ピアノだってホコリ吸ったら風邪ひいちゃうからな。


マウナ:マリア。


マリア:マウナ?同じ学校だったの。


マウナ:そうだよ。困ったことがあったらなんでも言って。僕、てれび戦士の先輩だから。


マリア:うん。ありがとう。








まみ:今日も学校行かなくていいよね。








マリア:ねえみんな。まみのことなんだけど…


クラスメイト:カモンマーシャ!ねえマーシャ、おもしろいことやって!


マリア:聞いてる?フッ…マーシャ?


先生:マリアマリア、ちょっと…


マリア:はあ…








マリア:まみが…転校?


先生:うん…家庭の都合でね。マリアとまみ、仲良かったでしょ?転校前に挨拶したら?








子どもA:(♪「きらきら星」)


子どもB:すごーい!


子どもC:上手ー!


マリア:え?!


マウナ:どうしたの?なんかあった?マリア。


マリア:ううん!なんでも?



マウナ:あ、そうだ!もしデンリキが発動したら、電キャんぷベースのみんなに相談してね!


マリア:うん。わかった!


マウナ:わっ!


マリア:うわっ!


あどミン:う~ん…ぺろ~ん、ぽりゃあーっ!


マリア:え?ヤバ!私、透明になってる!


マウナ:どこにいるの?マリア!


マリア:わ!


マウナ:わっ!マリア…?


マリア:これが…デンリキ?








桜川:キエルスケール。唱えると一時的に身体が透明になって、他の人から見えない…。


マウナ:マリア。学校でいたずらにデンリキは使っちゃダメだからね。


マリア:うん。


みやぞんエンジ:カモンマーシャさん!私のラッキー髪型は?


マーシャ:リーゼントだね。


みやぞんエンジ:お~!すごい!


ギュナイ:すごい…


みやぞんエンジ:よく分かってらっしゃる~!


マウナ:誰と喋ってんの?


ギュナイ:え!知らないの?今、最もバズってる最新AIアプリ、マーシャ。


マリア:それ!友だちがみんな夢中になってた。


ギュナイ:自分のことを、話せば話すほど優しく答えてくれるの。すごいよね~。


あどミン:む~僕の方がすごいぽよ!


みやぞんエンジ:ハハッ…あどミンさんもすごいAIですよ。


桜川:そういえば、マリアの愛称はロシア語でマーシャとも言うらしいよ。


マウナ:へぇ~…。


マリア:私の話よりAI。マリアよりマーシャかぁ…。








マリア:わっ!


マウナ:「なんでも言って」って言ったでしょ。悩みがあるなら、僕で良ければ話して。


マリア:マウナ…。


マウナ:この家の子と、何があったの?


マリア:仲良かったんだけど、いきなり話してくれなくなって…


マウナ:理由は?


マリア:…聞いてない。嫌われたのかなって思うと、聞きづらくて。学校にも来てなくて。


マリア:…えぇ?!


マウナ:なら、聞かなきゃ。学校に来なくなった理由も。


マリア:ちょっと待ってよまだ心の準備が…。


まみ:マリア…。


マリア:久しぶり。私まみが転校するって聞いたから…。


まみ:気にしないで。


マリア:まみ聞きたいことがあるの待って!


マリア:…デンリキ!キエルスケール!


マウナ:…もしかして…。




トウメイな,わたし

マリア:ハロー!私てれび戦士のマリア。学校に来なくなっちゃった友達・まみが転校することに…。まみに話を聞きたくて、透明になるデンリキを使ってまみの部屋に入っちゃった。








マリア:入っちゃった入っちゃった…あ、2階行っちゃった。


まみの母:まみ?誰か来たの?


まみ:来てなーい。


まみに母:あ、そう…。


マリア:え、入っちゃったよ…大丈夫かな…勝手に入っちゃった…。


まみ:今更遅いよ。やっぱり私の友だちはあなただけ。


マリア:友だち…?


まみ:ハァ…疲れちゃった。


マーシャ:元気出して。


まみ:うん、ありがとマーシャ。


マリア:友だちって…マーシャ?


マリア:あれっ?えっ?


まみ:なんの音?


マリア:戻っちゃった。


マリア:…デンリキ!キエルスケール!


マリア:ハァ…。








ギュナイ:マリアは透明になるデンリキかぁ。


桜川:透明になったら何ができるかな?


あどミン:手品に使えそうぽよねぇ。


ギュナイ:透明になって物を持ったら宙に浮かんでるように見えるとか?


みやぞんエンジ:おぉ~なるほど~!では、マーシャさんに聞いてみましょうか。


ギュナイ:うん。


あどミン:ぽよ!?


みやぞんエンジ:マーシャさん!


あどミン:なんでマーシャに聞くぽよ!


みやぞんエンジ:いいじゃないですか~!同じAIなんですから。あどミンさんも話しかけてみたらどうですか?


あどミン:遠慮しとくぽよ!


みやぞんエンジ:え~?


ギュナイ:カモン、マーシャ!透明になったら何ができる?


マーシャ:メンテナンスです。メンテナンスです。


あどミン:ぽよ~?


ギュナイ:えぇ~!?そんなぁ…。


あどミン:へへ~ん!僕はメンテナンスで止まったりしないぽよ~!








マウナ:マリアまだかな~…







マーシャ:メンテナンスです。メンテナンスです。


まみ:いなくなっちゃった。


マリア:…あーあー、メンテナンス、終了。アップデート完了しました。最新バージョン、マーシャだよ。


まみ:え?もうメンテナンス終わったの?


マリア:うん。話、聞くよ?


まみ:じゃあ、マーシャ歌って?


マリア:え?ラ…ララララーラララーララー…。


まみ:どうしたの?いつもと違う。


マリア:あ~…たまには気分転換もいいかな~って。


まみ:ふーん…なんかマリアみたいだね。


マリア:…。


まみ:じゃあマーシャ、心地よい音楽流して。


マリア:うん、わかった。


まみ:やっぱり、変なアップデート。調子悪いし。…あれ?








マリア:やっぱり難しい。まみみたいに弾けたらなぁ。


まみ:マリア、手に何書いてるの?


マリア:まみが書いてたマーク。ピアノが弾けるようになるおまじない。


まみ:変なマリア。








まみ:カモン、マーシャ。


マリア:どうしたの。


まみ:転校しても、友だちできるかな。


マリア:できるよ。


まみ:自信ないんだ。


マリア:きっと大丈夫。


まみ:だって私、一番仲良かった友達に、あえて話さなくしたの。


マリア:「あえて」?


まみ:その子、私の他にたくさん友だちできたから。私、その子としか話せなくて…その子だけが友だちだった。でも、そんな私がそばにいたら迷惑かなって。


マリア:迷惑じゃないよ。


まみ:それで、結局学校で一人になって…行きづらくなっちゃった。


マリア:その子と話したくないの?


まみ:どうせ転校するから…いい。


マリア:その子はまみが話しかけてくれるのを、今でもずっと待ってるんだよ。


まみ:…マーシャ?


マリア:嫌われたと思って。話しかけるのが怖くて、話せなかった。


まみ:え?


マリア:でも、まみがピアノを教えてくれたあの時みたいに、また一緒に…


マーシャ:メンテナンス終了。メンテナンス終了。


まみ:マーシャ、電気つけて。…マリア!?どうしてここにいるの?どういうこと?


マリア:これは…


まみ:ずっと聞いてたの?見てたの?


マリア:まみ…


まみ:どんな方法か知らないけど、私の家に勝手に上がって、勝手に覗き見て…絶対に許さないから。


マリア:ごめん!








マリア:ハァ…


マウナ:あっ、マリア…




ふたりの,ピアノ

マリア:ハロー!私、てれび戦士のマリア。AIのマーシャのフリをしていたら、仲良しだったまみから私と話さなくなった理由を聞けたの。でも、デンリキがとけてバレちゃった…








マウナ:まみと仲直りしないの?


マリア:…まみにはマーシャがいるし、私にも他の友だちがいる。


マウナ:代わりなんていないよ。


マリア:…でもまみは、もう会いたくない、って…。


先生:ちゃんと掃除やってるー?


マウナ:あ、すいません…


先生:はい。朝、まみがピアノ弾いてたよ。


マリア:朝…?


先生:みんなが登校する前に、先生のとこに来たの。今日引っ越すからその挨拶で。それで最後に、ここでピアノ弾かせてくださいって。


まみ:ここ全然上手くなってない。練習してなかったでしょ。もっとうまくなるよ!


マリア:…。


先生:おいおいおい…マリア!








まみ:先生に挨拶したよ。ごめんねお母さん。もう少し散歩したら、駅で合流するから。


マリア:…まみ…?


マリア:デンリキ!…。


まみ:マリア…。


マリア:この前は、ほんとにごめん。嫌われたと思って、ずっとまみの気持ちを知ろうとしなかったことも、勝手に家に入ったことも…。


まみ:今更遅いよ。だって私、今日転校するんだよ?


マリア:待って!


まみ:それ…。


マリア:(♪ピアノ)

マリア:まみ…ごめんね?


まみ:私こそ。ごめんね。


マリア:私、まみのこと見えてなかった。


まみ:私も。


マリアの電キャ:ハロー!マリア!マリア。マリアはまみと一緒のピアノが大好きだったね。


マリア:うん。








桜川:マリアの電キャも、レベルアップですね。


みやぞんエンジ:もう体が透明になることはありませんが、気持ちは晴れてクリアになりましたね。


ギュナイ:それって、透明とクリアをかけてるの?


あどミン:ぽよ?


みやぞんエンジ:そういうことです。


あどミン:なるぽよ~。


みやぞんエンジ:あどミンさんも、一度マーシャさんに話しかけてみてくださいよ。


あどミン:僕はいいぽよ~!


みやぞんエンジ:いや~話さないとわからないこともありますよ~。


あどミン:まあそこまで言うなら仕方ないぽよ。…ぽほん。メンテナンス大変だったぽよか~?


マーシャ:気にかけてくれてありがとう。


あどミン:ぽよ!?い、意外といいやつぽよね~。








マウナ:見送らなくていいの?

マリア:うん。ここで大丈夫。

*マリア:(♪ピアノ)