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hello,World!

天才てれびくんhello,が好きです。辿り着いてくれた茶の間戦士にふらっと読んでもらえたら。

【電空物語・エピソードまとめ】イッツショウワタイム編







放送日

2021.5.10:扉の,むこう
2021.5.11:家出,やっちゃんと
2021.5.12:家路,やっちゃんと




セリフ

扉の,むこう

ゲンタ:謎と謎々、不思議で楽しい。そこは電空、子どもの楽園。電空で遊ぶ子どものアバターは、その名を電キャと申します。てれび戦士に生まれる奇跡、これぞデンリキ、超能力。デンリキを、やがて電キャが吸い込むと、なんとお喋り始めます。








カズキ:ゲンタ、うち寄ってかない?例のゲーム機買ったからさ。


カズキ:お父さん、おかえりなさい。


カズキの父:おお。こんにちは。


ゲンタ:こんにちは。


カズキ:来いよ。


ゲンタ:今日はいいや。








ゲンタの父:さぁさぁお立ち会い。ご用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで。本日お得なのはこの大根。白くて太い大根。おでんに煮物、漬物にしたら長期保存可能。あっ、そこの大根みたいに色白なお母さん。おひとついかが?


客:じゃ、もらっちゃおうかな!


ゲンタの父:ありがとうございます。さあさあみなさんいかがです?万能野菜大根。私も生まれ変わるなら大根になりたい。エヘヘへ…おっ。


ゲンタの父:待たせたな。お父さんも今帰りなんだ。はいこれ。一つ50円の激安コロッケ。だけど味はピカイチ。うまいんだよこれ。


ゲンタ:ふ~ん…でもいいや、いらないや。


ゲンタの父:うまいんだぞ~。


ゲンタ:カズキ、スマートウォッチ買ってもらったんだって。


ゲンタの父:よそはよそ。うちはうち。コロッケ買ってやったじゃないか。








ゲンタ:カズキんちは新車まであるんだ!


ゲンタの父:ゲンタ、新聞。


あどミン:ぺろ~ん…ぽりゃーっ!


ゲンタ:え?


やっちゃん:終わっちゃうよ、早く!


ゲンタ:えっと…


やっちゃん:さとるちゃん!


さとる:あ、待って!今行くよ!


ゲンタ:え?


たえこ:早く!座って座って。今いいところなんだから静かにしなさいよ。さとるちゃんいっつも遅れるんだから。


さとる:ごめん。


(テレビ):玉梓が、怨霊が…空に浮かんだ玉梓が怨霊は音もなく姿を消して、残っているのはただ八つの玉ばかり。


やっちゃん:おっもしろかったあ。もう一回見たいよ。ビデオがあればな~。


ゲンタ:ビデオ?


さとる:そういえば実ちゃんちには来たらしいよ。


やっちゃん:ビデオが?


さとる:ビデオだよ!


やっちゃん:いいな~ビデオ。


たえこ:ビデオなんてなくったっていいじゃない。


やっちゃん:わかってないなあ。面白いもんは何回だって見たいじゃないか。


さとる:そうだそうだ!


たえこ:本当に面白いものはね、何回も見なくったっていいのよ。


さとる:どうしてだい?


たえこ:忘れらんないもんだからよ?


やっちゃん:じゃあなんでたえちゃん毎回絵描いてんだよ。


たえこ:それとこれとは別よ。バカね。


やっちゃん:なんだと!


ゲンタ:あ、ちょっと…


さとる:まあまあ、いいじゃないか。何回見るもよし、絵を描くもよし、ビデオがあったら、一時停止や、巻き戻しなんかもできるんだから、細かいところまで描けちゃうぞ。ビデオに勝るものなし!


やっちゃん:ビデオに勝るものなし!


男:(♪「家路」)


さとる:じゃあ僕帰る。


たえこ:私も帰る。


ゲンタ:僕も帰る。








みやぞんエンジ:「イッツショウワタイム。昭和時代の世界を体験できる」。


ゲンタ:そこにいるような、いないような…


みやぞんエンジ:まあ体験と言っても見るだけで、向こうからは見えないみたいです。


桜川:なんとかランドのショーを見るみたいなもんだね。


みやぞんエンジ:あっ、はい!はい!昭和ってなんですか?


メイ:昭和っていうのは、1926年から1989年までの時期のこと。


みやぞんエンジ:ほほう。


ゲンタ:「相手からは見えない」、か。








ゲンタの父:あの~、折り入って相談があるんだけども。今月のお小遣い、少し多めに…


ゲンタの母:どうして。


ゲンタの父:まだ起きてたのか。早く寝なさい。いつまで起きてるんだ、全く…


ゲンタ:わかってるよ。今寝るところだったんだよ。


ゲンタの父:ならさっさと支度しなさいよ。


ゲンタ:お水飲みに来たんだよ。


ゲンタの父:なら早く飲みなさいよ。…ちょこ~っと、ほんの少しでいいんだ。


ゲンタの母:どうしてよって聞いてるの。


ゲンタ:(ため息)


ゲンタの父:どうしても欲しいものがあるんだ。


ゲンタの母:何よ。


ゲンタ:デンリキ!イッツショウワタイム!


やっちゃん:ねえ買ってよ!


やっちゃんの父:うるさい!モノを大切にできないようなら、何も買ってやる必要はない!


やっちゃん:大切にしてたって買ってくれないじゃないか!


やっちゃんの父:なんだ?親に向かってその口の聞き方は。


やっちゃん:このわからずや!


やっちゃんの父:こら!


やっちゃん:ずるいやずるいや!お父さんばっかり。お父さんだってゴルフの道具買ったじゃないか。


やっちゃんの父:うるさい!これは付き合いってやつだ。


やっちゃん:そんならこっちの付き合いだって考えておくれよ!


やっちゃんの父:バカなこと言うんじゃない。


やっちゃん:じゃあ実ちゃんちにビデオ見に行くの許しておくれよ。


やっちゃんの母:だめよ。


やっちゃん:どうしてさ!


やっちゃんの母:夕飯までご馳走になったりして、お母さん恥ずかしいのよ!


やっちゃん:じゃあ買っておくれよビデオ!


やっちゃん父:だめだ。


やっちゃん:なんだい!もういいよ。


やっちゃん母:やっちゃん!


やっちゃん:こんな家に生まれてくるんじゃなかったよ。な?行くぞ。


やっちゃんの母:こら!謝んなさい!




家出,やっちゃんと

ゲンタ:ハロー!僕ゲンタ。昭和の時代を体験できるデンリキのせいで、扉を開けるとやっちゃんって子の家に繋がった。やっちゃんはビデオデッキの親におねだり中。向こうから僕の姿は見えないはずなのになぜかやっちゃんには見えるみたいで…って、どこ行くの!?








やっちゃん:チクショー!


やっちゃん:名前、なんだっけ?


ゲンタ:あ、僕ゲンタ。


やっちゃん:大人って勝手だよな。そう思うことないかい?ゲンタは。


ゲンタ:う〜ん…


やっちゃん:今のお家で幸せかい?


ゲンタ:う〜ん…わかんない。


やっちゃん:自分は好きなもの買ってるのに子どもはダメって。ゲンタ、大人への抵抗が必要だ!


ゲンタ:「大人への抵抗」!?


やっちゃん:うん。お父さんとお母さんのどっちにだって口聞くなよ。


ゲンタ:えっ?


やっちゃん:帰りだってうんと遅くなったっていいや。ゲンタも一緒にミノルちゃんのとこ行こう。


ゲンタ:えっ、でも…


やっちゃん:あそこのメシはうまいし、お母さんは美人だし、なんといってもビデオがある!


ゲンタ:あっ、ちょっと待ってよ!








やっちゃんの母:遅いわねえ、やっちゃん。


やっちゃんの父:腹が空いたら帰ってくるだろ。


やっちゃんの父:ほらな。


やっちゃんの母:やっちゃん!ごはんは?


やっちゃん:べーだ!


やっちゃんの父:こらっ!








やっちゃんの母:やっちゃん!


やっちゃんの母:やっちゃん、お腹は?空いたでしょう?おにぎり食べる?


ゲンタ:あっ、あの…


やっちゃんの母:やっちゃん、お風呂は?


やっちゃんの母:ハァ…まあまあ。


やっちゃん:ダメだぞゲンタ、口聞いちゃ。


ゲンタ:ごめんごめん。


やっちゃん:頼むぞ。しっかりしてくれよ。


ゲンタ:わかったよ。


やっちゃん:…おしっこか?








男:(♪「家路」)








ゲンタの父:おかえり、ゲンタ。


ゲンタ:


ゲンタの父:夕飯、おでんでいいか?


ゲンタ:


ゲンタの父:聞いてんのか?








みやぞんエンジ:京都にいるときゃ〜♪忍と呼ばれたの〜♪


あどミン:ぽよ〜…古臭い歌ぽよね〜。


みやぞんエンジ:昭和歌謡ですよ!なんだか、人としての生き方を教えられている、そんな気がします。神戸じゃ〜♪渚と〜♪


あどミン:ぽよ〜。


桜川:昭和の世界の人とお話しできたんだね?ゲンタ、これはすごいことだよ。


メイ:デンリキファイルには見るだけって書いてあるのに。


ゲンタ:その、やっちゃんって子とだけなんだけどね。


桜川::もしかしたらデンリキのバグかもしれない。これは新しいパターンだな。


みやぞんエンジ:昔の名前で出ています〜♪おらは死んじまっただ♪おらは死んじまっただ♪








ゲンタの父:おかえりゲンタ。


ゲンタ:


ゲンタの父:今晩もおでんでいいか?


ゲンタ:


ゲンタの父:ゲンタいいかげんにしないか?なんだその態度は!…何が気に食わないんだか知らないが、返事もろくにできないようだったら、うちにいなくたっていい。


ゲンタ:デンリキ!イッツショウワタイム!








やっちゃんの母:きちんとお話するんだったらね、これ食べてもいいわよ。


やっちゃん:


やっちゃんの母:そう、いらないの?じゃあお母さんいただこう。


やっちゃんの母:このままずーっと口聞かないんだったらね、そんな子はうちに置いとけませんよ。いいわね!


ゲンタ:やっちゃん大丈夫?


やっちゃん:こんなやり方汚いや。行くぞ、ゲンタ!


ゲンタ:えっ、どこに?


やっちゃん:家出に決まってるだろ。


ゲンタ:あっ、ちょっと待ってよ!


ゲンタ:家出ったってどこ行くのさ?


やっちゃん:どこだっていいんだよ!


やっちゃん:行くぞゲンタ!




家路,やっちゃんと

ゲンタ:ハロー!僕ゲンタ。昭和の時代を体験できるデンリキで、やっちゃんに出会った。ビデオデッキを買ってくれない親に、昭和のやっちゃんはだんまり作戦で抵抗。おまけに家出?実は、令和の僕もお父さんとはいろいろあるわけで…








やっちゃん:チクショー…うんめえや!


ゲンタ:おいしい!


ゲンタ:やっちゃんは、もっと違う家に生まれたかった?たとえば、欲しいもの何でも買ってもらえるような。


やっちゃん:ビデオさえあればうちだって十分いい家さ。


ゲンタ:そうなの?


やっちゃん:ガンコおやじじゃなかったらいいだけさ。


ゲンタ:そっか。


ゲンタ:自分のお父さんが情けなくなる時ってある?


やっちゃん:俺のお父さんが?


ゲンタ:うん。


やっちゃん:情けないわけないだろ。俺のお父さんだぞ。


ゲンタ:お父さんって言ったって、見せ物みたいに笑われたり、お母さんにお小遣いせびったりしてる人だっているんだよ。


やっちゃん:なんだいなんだい!ゲンタはお父さんのことバカにしてるな?


ゲンタ:そういうつもりじゃないよ!


やっちゃん:ゲンタなんて嫌いだ!


ゲンタ:あっ…待って…


男:(♪「家路」)








ゲンタの母:あらゲンタ、今帰り?おかえりなさい。





セリナ:やっちゃんはまだ子どもなんでしょ?


ゲンタ:僕もまだ子どもなんだけど。


あどミン:ちゃんと謝った方がいいぽよ。


ゲンタ:そうだよね…


みやぞんエンジ:やあみなさん、おそろいで。


あどミン:ぽよ?


セリナ:何その格好。


みやぞんエンジ:満男、どうしたんだい?お通夜みたいな顔して。おもらしでもしたか?


ゲンタ:


みやぞんエンジ:さぁさぁお立ち会い。ご用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで。この緑のすこんぶ、角は一流デパート赤木屋黒木屋白木屋さんで紅白粉つけたお姉ちゃんにくださいちょうだいでで願いますと、600・700がくだらない品物だが今日はそれだけくださいとは言わない。どう?はい、わずかの200だ!

あどミン:タダならもらうぽよ。


セリナ:どうしたの?


みやぞんエンジ:いや〜、昭和を調べているうちにね、なんだかとても尊敬できる人を見つけましてね。よしきた!じゃあこの黄色いバナナ行こう。さあお嬢さん、一房行こうね。


メイ:わぁい!








ゲンタ:やっちゃん、いい作戦があるんだ。








やっちゃん:さぁさぁお立ち会い。ご用とお急ぎのない方はゆっくりと聞いておいで。お洗濯物を干している間に見逃したドラマ、数知れず。アイドルスターのヒットソングを永遠に聴いてみたいと思いませんか?お母さん。


やっちゃんの母:まあ!


やっちゃんの父::フン。馬鹿馬鹿しい。


やっちゃん:お父さんの大好きな野球の試合の感動を何度だって味わえて、一時停止でプロレスの技を細かく見られちゃう。さぁさぁどうでしょうか?


やっちゃんの父:う〜ん…


やっちゃん:ビデオデッキがある人生を、今こそ選ぼうじゃありませんか!








(やっちゃん・ゲンタ):やった!やった!やった!やった!やった!やった!やった!やった!


ゲンタ:よかったねうまくいって。


やっちゃん:ほんと、ゲンタのおかげだよ。


(やっちゃん・ゲンタ):やった!やった!やった!…


ゲンタ:そういえば、こないだ河原でひどいこと言っちゃってごめんね。


やっちゃん:やった!やった!やった!やった!


ゲンタ:やっちゃん?ねえ、やっちゃんてば!


やっちゃん:もうお父さん怒ってない?


やっちゃんの母:もうすっかりご機嫌よ。


やっちゃん:やった!やった!やった!やった!やった!やった!やった!


ゲンタ:やっちゃん?


やっちゃん:やった!やった!やった!…


ゲンタ:やっちゃん!


やっちゃん:やった!やった!やった!…


男:(♪「家路」)


ゲンタの電キャ:ハロー!ゲンタ!


ゲンタ:もうやっちゃんとは会えないの?


ゲンタの電キャ:ボクがデンリキをゲロッと吸い込んだから、もうムリっぽいよ!ゲロゲロ!


ゲンタ:そっか…


ゲンタの電キャ:あ、やっぱり会えるかも!うん!








ゲンタの父:さぁさぁお立ち会い!ご用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで。本日はこのレタス。何とも美しい緑色。さぁさぁこれだけの緑、ちょいとハンカチーフの代わりに胸ポケットへ…なんちゃって。








ゲンタの父:お疲れ様でした。


ゲンタの父:ゲンタ、いたのか。


ゲンタ:


ゲンタの父:まだだんまりか?アハハハ…








ゲンタ:あのね…


ゲンタの父:ん?


ゲンタ:ごめんなさい。


ゲンタの父:アハハハ…食え食え。








ゲンタ:お父さんは、子どもの頃どんな子だったの?


ゲンタの父:実はさ、お父さんは新しいものが出るたびにおねだりばっかりしてたんだよ。


ゲンタ:そうなの?


ゲンタの父:どうしても欲しいものがあってさ、お父さんのお父さんと口を聞かなかったり、ご飯を食べなかったりした時もあったよ。


ゲンタ:えぇっ!


ゲンタの父:ハハハ…時には作戦を練ったよ。


ゲンタ:作戦?


ゲンタの父:自分が欲しいものを親に売りつけるんだ。「さぁさぁお立ち会い!」ってね。


ゲンタ:


(チャイム):(♪「家路」)